'12/01/11: UT-VPN いいねぇ

これまでOpenVPNを使って、各所から自宅のVPNに繋げていたんだけど、mtuの設定やら触ってみてもなかなか通信速度が出ない。
クライアントPCからの映像をトンネリングして、サーバー側で配信するときなど、このVPNの速度がボトルネックとなって帯域を稼げず、低レートの動画しか配信できないような状態があった。
そこで通信速度に定評のあるUT-VPNを試してみた。

まずは基盤となるサーバーのインターネット回線。NTT西日本のフレッツ 光ネクストなので、Wild Speedで計測してみたら、右図のような感じ。

クライアント側は無線LAN経由なので、ちと遅めの結果。

jperf(iperf)を使って、OpenVPNの通信状態。

同、UT-VPNの通信状態。


これだけの帯域が確保できれば、エンコードせず生のtsを流せるなぁ。
UT-VPNは認証がパスワード認証だけなので、OpenVPNなどの公開鍵+秘密鍵に比べると、そのあたりはユーザ管理やセキュリティ面で弱いけど、この速度は魅力的(^^)。パスワード認証だけといっても、ユーザ名、パスワード、仮想HUB名の入力が必要なので、よっぽどのことが無い限りは大丈夫だと思うし。複数のクライアントに対しては、速度は我慢してもらってOpenVPN、速度を必要とする場面では限定的にUT-VPNという両刀使いでしばらく運用してみよう。



しばらく使ってみて分かったことだけど、UT-VPNでVPNに接続すると、デフォルトゲートウェイ及びDNSリゾルバのIPアドレスがUT-VPN内のものになってしまい、インターネットへのアクセスも、すべてUT-VPNを通して行っている。SSLに対応していないメールサーバーを使うときなどメリットはあるが、常時UT-VPN経由だとそれはそれで都合が悪い。
よくよく見ると、単にUT-VPNの優先順位が高いだけなので、それを適当な優先順位に戻すことで解決。各NICのプロパティで[自動メトリック]のチェックを外して、メトリック値をそれぞれ入力しても同じような効果があるが、そこは[自動メトリック]のまま、[アダプタとバインド]で優先順位を入れ替える方が管理が容易。

メニュー[詳細設定]-[詳細設定]
Windows7では、[コントロールパネル]-[ネットワークとインターネット]-[ネットワークと共有センター]-[アダプター設定の変更]で、altキー2度押ししてメニュー[詳細設定]-[詳細設定]。
