衛星ケ丘展望台  今日のイプシロンロケットの打ち上げは中止となったわけだけど、このイプシロンロケットの軌道投入能力(低軌道)は1,200kg。将来的には打ち上げ費用を30億円以下に抑えようということなので、投入費用は約2,500円/gになる。「100グラムあたり」じゃないですよ奥さん、真の「グラムあたり」。
 これに対しH-IIBは、HTV軌道ではあるが16,500kg110億円以下で上げようとしているので、約670円/g。ロシアのプロトンMだと、低軌道で成功率高くない(^^;けど20,600kg約110億円で上げられるということで、約530円/g。
 なので、これだけを見るとイプシロンはまったく価格競争では相手にならないのね。搭載する衛星の規模や目的、費用対効果で受注を狙っているんだろうけど、いくら信頼性が上がったとしても単価が高いような気がするなぁ。
 で、宇宙(衛星軌道)に搬送するというのがどのくらいの「費用対効果」なのか、「食費」で(^^;計算してみようと。


 ISSに物資を補給する「こうのとり」4号機は約5.4tの補給物資を搭載し、その本体費用は140億円程度だったということなので、110億円(H-IIB)+140億円(HTV)=250億円かけて5,400kgの物資を運んだということになる。よって、ISSへの輸送費用は約4,630円/g。これはいまの金(GOLD)の価格に近い。
 ってことはですよ、ISSでも人気らしい宇宙日本食、よーし今日の晩飯(とゆー感覚があるのかは知らないが)はフンパツしてレトルト ビーフカレー(200g)&ライス(62g)にサバの味噌煮(110g)をメインにして、デザートには栗羊羹(62g)と緑茶(1.2g)も付けちゃうゾ!!なんて食事をすると、内容量だけで440.2gだから、容器を含めると約460g以上。つまり輸送費用だけで、1食なんと213万円!!。
 富士山八合目のジュース500円が高いなんてレベルじゃない。
 食材の値段なんてあってないようなものですね。25円/100gの鶏のむね肉でも5,000円/100gの黒毛和牛でも、46万円/100gの輸送コストに比べれば1%程度。
 あれ?でも、ISSでの標準食は一人あたり一日1.56kgって書いてあるなぁ。上に書いた食事はごちそうってわけではないってこと?その値を元に計算すると、ISSに167日滞在した古川さんは12億円分の食料をたいらげたということになる。
 さすが宇宙、とっても高いぜ!!