大仰なタイトルが付いていますが、思いつきで作ったページです。このページを書いている人間は、言語のことを学んだことはないし、文系の人間ですらないので信じ込まないように(^^;。
方言はもともと口語だから、主語や助詞が省略されることが多い。日吉の方言では、主格の助詞「は」「が」や目的格の「に」「を」は、ほぼ省略され、所有格の「の」は「ん」と撥音便変化する。
主格の助詞を省略した際、西日本の方言に共通の特徴として、一文字発音の名詞は長音となる。「手」を「てぇ」、「歯」を「はぁ」、「目」を「めぇ」など。
「(動詞)〜して」の「て」という音が「ち」になる。「行ってきて持ってきて」→「行っちきち持っちきち」は好例。流行の「チッチキチー」とは関係ない。
「(動詞)〜している」は同様に「て」という音が「ち」になり、「〜しちょる」になるのだが、関西系の「〜しよる」、南予系の「〜しとる」も普通に使われる。地理的に考えると土佐系の「〜しちゅう」の影響か?(土佐では「シチュー煮ちゅう」、日吉では「キム・ヨンチョル来ちょる」と言うはず)
文法的な事をかいても面白みがないので、代表的な方言を以下に示す。
方言 | 分類 | 標準語 | 用例 |
---|---|---|---|
訳文 | |||
いがむ、えがむ | 自 | 曲がる、歪む | がいな雪で車庫の柱ら、いがんどったで |
すごい雪で車庫の柱なんか、曲がってたよ | |||
いこる | 自 | 熾(おこ)る | BBQするんに、ようや火(ひぃ)いこってきたねや |
BBQするのに、やっと火が熾ってきたね | |||
いぬ、いぬる | 自 | 帰る、戻る | ほしたらいなえ |
じゃ帰るね | |||
うどむ | 自 | (痛みに)唸る、(痛みに)うずくまる | 樋(とゆ)直しよったら、角に頭ぶつけちうどみよったてや |
樋を直してたら、角に頭をぶつけて痛くてうずくまってたよ | |||
えづく | 自 | 吐き気を催す | あがいに臭うたらえづくてやの |
あんなに臭ったら吐きそうになるよね | |||
おらぶ | 自 | 叫ぶ | そがいにおらんだち聞こえりゃせんどよ |
そんなに叫んでも聞こえやしないよ | |||
おわえる | 他 | 追いかける | おわいつけやいしよった時、トミはしつこかったてやねや |
追いかけっこしてた時、富永君はしつこかったよね | |||
かちまわす | 他 | ぶん殴る | そがいなこと言いよったらかちまわっそ!! |
そんなこと言ってたらぶん殴るぞ!! | |||
かつける | 他 | ぶつける | 猫入ってきたけん、石かつけたてや |
猫が入ってきたので、石をぶつけたよ | |||
かやる | 自 | 倒れる、ひっくり返る | こないだ地震あっつろ、お宮の燈籠かやってしもうたんと |
こないだ地震があっただろ、神社の燈籠がひっくり返ってしまったんだって | |||
しゃきたおす | 他 | しばき倒す(関西弁)、殴りまくる | そがいなことしよったら、しゃきたおっそ!! |
そんなことしてたら殴るぞ!! | |||
しゃぐ | 他 | 敷く、潰す | タツらミワさんのランドセルにしゃがれたおんびき入れよったんと |
達男君なんか美和さんのランドセルに、車に轢かれた蛙を入れたりしてたんだって | |||
しゅむ | 他 | (鼻を)かむ | ずるずるいいよるけん、鼻しょんどきさいや |
ずるずるいってるから、鼻をかみなさいよ | |||
しゅむ | 他 | (味が)染み込む | このうどんのあぶらげは、ようしゅんどる |
このうどんの油揚げは、味がよくしみてる | |||
すぼる | 自 | 煙る | サンマ焼きよったら、すぼってしもての |
サンマ焼いてたら、部屋中煙ってしまってね | |||
せつく | 他 | 触る、いじる | 蜂の巣なんぞせつきよったらおおごとぞ |
蜂の巣なんか触ったりしてたら大変なことになるよ | |||
たごる | 自 | 咳をする | 昨日から風邪ひいてしもうての、夜はがいにたごりよった |
昨日から風邪をひいてしまってね、夜はとても咳が出たのよ | |||
ちびる | 自 | すり減る、縮む | タイヤちびてしもうての、がいに滑らえ |
タイヤがすり減ってしまって、とても滑りやすいんだ | |||
ちゃがまる | 自 | (車が)故障して動かなくなる | おとつい四つ角で車がちゃがまってしもうてからの |
一昨日(おととい)交差点で車が故障して動かなくなってしまってね | |||
つばえる | 自 | 騒ぎ暴れる | お前らつばえなや!あつかましいけん |
お前らそんなに暴れるな!騒がしいから | |||
つらくる | 他 | 吊り下げる | 雉(きじ)打ってきたけん、軒下につらくっとくで |
雉を(鉄砲で)打ってきたので、軒下に吊り下げておくよ | |||
てがう | 他 | 相手にする、からかう | あがいな奴てごうとったっちいけんてや |
あんな奴を相手にしててもダメだよ | |||
ほうくる | 他 | 放る | ちらかしよったらほうくり捨てるど!!、騒ぎよったらほうくり出すぞ!! |
散らかしてたら放り捨てるよ!!、騒いでいたら放り出すよ!! | |||
ほたちこける | 自 | すっ転ぶ | 大滝橋が凍っとっての、すべっちからほたちこけたてや |
大滝橋が凍っててネ、滑ってすっころんでしまったよ | |||
ぼる | 他 | 漏る | 天井から雨ぼっちいけんけん、直しちょっちくれや! |
天井から雨が漏っていけないので、直しておいてくれ! | |||
ぞえる | 自 | ふざける、戯(ざ)れる | ぞえなや、そがいなもんいらんけん |
ふざけんなよ、そんなもの要らないよ |
方言 | 分類 | 標準語 | 用例 |
---|---|---|---|
訳文 | |||
あつかましい | 形 | うるさい、やかましい | あつかましいのう!静かにせーや! |
うるさいなぁ!静かにしろよ! | |||
えせな | 形動 | 生意気な、大人ぶった | マニフェストなんぞいうち、そがいにえせなこと言うなや |
マニフェストなんて言葉を使って、そんな生意気なこと言うなよ | |||
おっとろしや | 副?感嘆詞? | すごい、とっても | おっとろしや、そがいなことしよるかえ! |
まぁ、そんなことやってるの! | |||
おかしげな、かしげな | 形動 | 不思議な、変な、怪しい | またかしげなこと言いよらえ |
また変なこと言ってるよ | |||
がいな | 形 | すごい、ひどい | がいなもん買(こ)うてきたの |
凄いもの買ってきたね | |||
げさくな | 形動 | みっともない、下品な | げさくな格好せんで、ちぃとしゃんとせんかえ |
みっともない格好しないで、少しはちゃんとしろよ | |||
こじゃんと | 副? | たくさん | こないだの雪らこじゃんと残っとるで |
こないだの雪なんかたくさん残ってるよ | |||
こそばい、こそばゆい | 形 | くすぐったい | 足の裏触んなや、こそばいけん |
足の裏触るなよ、くすぐったいから | |||
こたわん | ? | かなわない、冗談じゃない | 相撲だけはあいつにこたわんてや。 こたわんてや、そがいなとこ行けるかえ。 |
相撲だけはあいつにかなわないよ。 冗談じゃないよ、そんなとこ行けるわけ無いだろ。 | |||
すこんべな、すこべな、すこい | 形動、形 | ずるい、生意気な | 後出しなんぞゆうちすこんべなことすらえ |
後出しなんてずるいことするね | |||
たいぎな、たいぎい | 形 | しんどい(関西)、疲れる | テーラー入らんとこは手植えやったんよ。たいぎなかったてや。 |
耕耘機が入らないところは手植え(で苗を植えた)だったんだよ。疲れたよ。 | |||
たいそな | 形 | すごい、大袈裟な かったるい | お歳暮にたいそなもん貰たで。 宇和島までバスで出るんはたいそなてや。 |
お歳暮にすごいもの貰いました。 宇和島までバスで行くのはかったるいなぁ。 | |||
ぬくい | 形 | 暖かい、温かい | 今年の冬はぬくいてやな。うどんはぬくいほうがええろ。 |
今年の冬は暖かいね。うどんは温かい方がいいだろ。 | |||
ひだるい | 形 | 腹が減って怠い | まだ昼飯喰うとらんけんひだるいわえ。 |
まだ昼飯喰ってないから、腹が減ってだるいよ。 | |||
ひやい | 形 | 寒い、冷たい | 今年の冬はひやいてやな。五色そうめんはひやいほうがええで。 |
今年の冬は寒いね。五色そうめんは冷たい方がいいよ。 | |||
むつこい | 形 | 脂っこい、味が濃すぎる | 昼の雉鍋ちぃとむつこうなかった? |
昼に出た鴨鍋はちょっと脂っこくなかった? | |||
めんどしい | 形 | みっともない、恥ずかしい | 卒業した後に中学校に呼び出されちから、めんどしかいの |
卒業した後に中学校に呼び出されたので、みっともないよ | |||
やおい | 形 | 柔らかい | この枕やおやおで |
この枕は柔らかいねぇ | |||
やましい | 形 | うざったい、うっとぉしい | 前髪やましいけん髪切ってくらえ |
前髪がうっとぉしいので散髪に行ってくるよ | |||
わや | 形 | どうしようもない、ひどい | そがいに混ぜくりよったらわやで |
そんなにかき混ぜていたらグズグズになっちゃうよ |
方言 | 標準語 | 用例 | |
---|---|---|---|
訳文 | |||
あおにえ | 青たん、青あざ | 忍者降りに失敗しちから、膝らあおにえんなっちょる | |
忍者降り(鉄棒遊びの一種)に失敗して、膝なんか青あざができてる | |||
おおごと | 大変 | おおごとさんぱちで | |
たいへんなことだよ | |||
おしこみ | (収納場所)押し入れ | いらんことしよったら押しこみに入れるど | |
余計なことしてたら押し入れに閉じこめるよ | |||
おつくばみ | 正座 | 旧校舎の石のあがりんとこにおつくばみさせられたてやね | |
旧校舎の石の上がり框(がまち)に正座させられたよね | |||
おっぱ | おんぶ | ヒロカズはヒトミちゃんおっぱしたことあるかえ? | |
浩一君はヒトミちゃんをおんぶしたことあるかい? | |||
きんま | 橇(そり) | 雪ん降ったけん、納屋からきんま出してこんといけん | |
雪が降ったので、納屋から橇を出してこないと | |||
ぐつ | 具合 | なんかぐつ悪い思たら、靴ちんばで履いとらえ | |
なんか具合が悪いと思ったら、靴を履き違えてるよ | |||
黒すべ(真っ黒すっぺ) | 真っ黒 | 子供ら、竈(くど)掃除させよったら、まっくろすっぺになってしもた | |
子供達に竈(くど)を掃除させていたら、真っ黒になってしまった | |||
げぇ | ゲロ、吐瀉物、反吐 | 酒飲み過ぎちもうち、ゲェ吐きよったんで | |
酒を飲み過ぎてしまって、ゲロ吐いていたんだ | |||
そうたいぶり | 久しぶり | 同窓会でそうたいぶりに会(お)うたてや | |
同窓会で久しぶりに会ったよ | |||
たいて | 多分、おそらく | たいてこがいなページできる思ちょったちや | |
たぶんこんなページができると思ってたよ | |||
つい | 同じ | ええ竿買うたのう、わしのとついで | |
いい竿を買ったね、俺のと同じ(メーカー)だよ | |||
つべ | 尻 | つべにやいとすえるど!! | |
お尻にお灸をすえるよ!! | |||
ひやばんぼ | 寒さで鳥肌が立つ、関西弁でのサブイボ | 短パンでサッカーしよったらひやばんぼできとったてや | |
短パンでサッカーしてたら(寒さで)鳥肌たっちゃったよ | |||
ばっぽ | 餅、饅頭 | 昨日ばぁばんとこからばっぽもろうてきたんよ、食べさいや | |
昨日おばぁちゃんの所からお餅を貰ってきたのよ、食べなさいよ | |||
へち、へっち | あさっての方 | へち向いとらんと、ちゃんと話聞けや | |
あさっての方向いてないで、ちゃんと話を聞きなさい | |||
ぽんし | 半纏(はんてん)、ちゃんちゃんこ | 今年の冬はひやいけん、ぽんし重ね着せんといけんてや | |
今年の冬は寒いから、半纏を重ね着しないとダメだね | |||
ねき | 近く、側(そば) | サコマんとこのねきに精米所できたんと | |
佐々木君の家の近くに精米所ができたらしいよ | |||
ゆうだれ | よだれ | ゆうだれくりよるけん、拭いとってや | |
ヨダレ垂らしてるから、拭いておいてよ | |||
よもだ | わけの分からないこと | 峠のおっちゃんはよもだ言いよったわえ | |
峠のオジサンはわけ分からないこと言ってたよね |
方言 | 標準語 |
---|---|
あかんばや | 繁殖期のハヤのオス |
いたんぽ | いたどり |
いのす | 柚子 |
いら | 毛虫(主に桑や栗の葉に付く) |
おんびき | 蛙 |
がね、がに | 蟹(主に川蟹:つがに) |
ぎいこ | 正式名称なんだ? |
ぎんばや | オイカワのメス |
ぐゆみ | 茱萸(グミ) |
すいぎゅう | ノコギリクワガタで角が大きく湾曲したもの |
すいば | 酸っぱい葉っぱ(何の葉っぱだ?) |
じゃくぜん | カメムシ |
なば | キノコ(主に椎茸) |
にっけ | あれは何の木の根っこだ? |
はめ | ハブ、マムシ |
りゅうこう | オイカワのオス |
方言 | 内容 |
---|---|
いかしおに | 鬼ごっこ。「いかす」とはオニがタッチすること。「いかしたけん、次はお前がオニぞ」 |
いのちふだ | 川で泳ぐ時に、監視の人に預けておく、自分の氏名を書いた札(主に板付:かまぼこの板)。全員が帰ったと思われる時に、この札が残っていれば溺れたと判断する為(それでは遅くないか?(^^;)。 |
インド人のクロンボ | 西日本の一部で使われているらしい。標準語で「だるまさんがころんだ」、関西だと「ぼんさんが屁をこいた」。オニは後ろを向いたまま「だるまさんがころんだ」と大きな声でさけんでから振り向き、動いた人はオニにつかまるという遊び。 |
お亥の子 | 西日本各地で行われている農業祭で、石、木、藁などで地面を搗く。岡屋敷(1,2組)の唄は「♪由来を詳しく訪ねれば」から始まる。 |
がっつけ、ひっかけ | 独楽の回し方。がっつけは回し方だけでなく、独楽をぶつける遊びの名前でもある。 |
釘立て | 地面に釘を刺し、刺した穴を線で結んでいく陣地取り。相手を3周囲んで、外周線の上に釘を刺したら勝ち。 |
くびて | 鳥や小動物用の罠。しなりのよい木を見つけて、水糸を使用して作る。捕獲用の餌は南天(なるてん)がメイン。 |
すぼ | カスミ網。害鳥の雀を捕獲するのに使われる、てんぐす(テグス:天蚕糸と書く)を使用した罠。法律上使用禁止。 |
ちゃんころまんじゅう | これも標準語で「だるまさんがころんだ」。10数える時のおまじない。「ちゃんころまんじゅうは無しぞ!!こすいことすなよ」 |
にくだん(肉弾?) | 四角い枠で遊ぶ一種の陣地取り。通路の箇所ではケンケン(片足跳び)しながら移動しないとだめ。 |
パン打ち | めんこ。高等テクニックとして「足かけ」があったが、効果の程は不明(^^;。 |
ビーコ | ビー玉。東西南北、中心と5つの穴に順番にビー玉を入れていくのだが、間違った順序で入れると「どっと」となり、誰かが出してくれるまで休み。 |
よいやっさ | 御輿のこと。御輿を担ぐかけ声が「ヨイヤッサ、コノ、ヨーイヤッサ」から。 |
方言 | 内容 |
---|---|
いしきど | 石切戸(綴り合ってる?)。といばなの下流にあるちょっと深い泳ぎ場。中学生以上はここで泳ぐ。 |
牛市場 | 子供の頃は「うしーちば」だと思ってた。農協(現:JA)の裏にあった。 |
くだり山 | 現JR駅、住宅の場所にあった山。頂上の松の木にはつねに秘密基地が設置してあった。 |
すべり山 | 下鍵山のお墓の裏手にある山。椎の実がよく採れ、用水池に向かって滑って遊んでた。 |
相撲取り場 | 武左右衛門広場(明星が丘?)の土俵の周辺。現在は土俵に屋根が設置されたため、野球はできないが、かつては土俵がマウンドだった。 |
テレビ塔 | 地上波を中継する鉄塔。いまもあるのか? |
といばな | 樋鼻崎(綴り合ってる?)。淡水浴場(そんな言葉はないか(^^;)。四万十川の支流、広見川の上流、父野川の泳ぎ場。倒壊した橋脚が絶好の飛び込み台だったが、現在は撤去されている。 |
ひとやきば | 人焼き場。いやぁそのものズバリですねぇ。火葬場です。釜から残った骨を取り出して遊んでたような……。 |
四つ角、四つ辻 | 下鍵山の中心にある交差点。 |
いつ、どこ、だれ、なに、なぜ、どう(when,where,who,what,why,how)
方言 | 標準語 | 用例 |
---|---|---|
訳文 | ||
どこっちゃ | どこにも、どこも | どこっちゃ行かずに、ここおらえ |
どこにも行かずに、ここに居るよ | ||
だれっちゃ | 誰にも、誰も | だれっちゃに言うたらいけんで |
誰にも言っちゃダメだよ | ||
なんちゃ | 何にも、なにも | なんちゃこたない |
なんでもないよ |
方言 | 標準語 | 用例 |
---|---|---|
訳文 | ||
いつんまり | めったな時に | いつんまり行ったちおらんけん |
めったな時に行っても居ないから | ||
どこんまり | めったなところに | 旅行でどこんまり行くゆーてものう |
旅行でめったな所に行くといってもねぇ | ||
だれんまり | めったな人に | だれんまりに言うたちいけんろ |
めったな人に言ってもダメだろ |
〜の途中、〜の時、〜がけ
方言 | 標準語 | 用例 |
---|---|---|
訳文 | ||
いきしな | 行く途中 | いきしに寄ってや |
出がけに寄ってよ | ||
いにしな(帰りしな) | 帰る途中 | 帰りしなに、いりこ買(こ)うてきてや |
帰ってくる途中で、煮干し買ってきてよ | ||
もんてきしな | 戻ってくる途中 | もんてきしなでえぇけん、拾うていってや |
戻ってくる時でいいから、拾っていってよ |
方言 | 内容 |
---|---|
いどご | 井戸 |
いでご(いで) | 用水路 |
みぞご みぞんご | 溝 |
方言 | 標準語 | 用例 |
---|---|---|
訳文 | ||
だすだす | ゆるゆる | この独楽、ガッツケばっかりしよったけん、芯だすだすよ |
この独楽、独楽ぶつけばかりして遊んでいたので、芯がゆるゆるになってる | ||
にっちゃこにっちゃこする | ねちゃねちゃする | ガム踏んぢもうたけん、靴がにっちゃこすらえ |
ガムを踏んでしまったので、靴がねちゃねちゃするよ |
独楽に関しては、「すんすん」と「とんとん」て表現があったなぁ。
言葉 | 書き | 用例 | |
---|---|---|---|
訳文 | |||
あんき | 安気 | そがい安気に構えちょっちええんかな? | |
そんなに気楽に構えていていいんですか? | |||
かつえる | 飢える、餓える | 犬に餌やったら、飢(かつ)えたように喰いよったてや | |
犬に餌をやったら、飢(う)えたように食べてたのよ | |||
こすい | 狡い | オレ!俺!ゆうち電話かけちから金取るなんぞ、そがいに狡(こす)いことしたらいけん | |
オレ!俺!なんていって電話をかけて金を取るなんて、そんなに狡(ずる)いことしたらダメだ | |||
こらえる | 堪える | こらえちくれや、儂(わし)が悪かったわえ | |
勘弁してくれよ、俺が悪かったよ | |||
すかす | 透かす | 煙草吸いよるけん、窓ちーとすかそか? | |
煙草を吸ってるから、窓を少し開けようか? | |||
せく | せく(痛む) | なんか知らんけんど、背中せくんよ | |
なんだかしらないけど、背中が痛むのよ | |||
たまげる | 魂消る | ヒロが家(うち)建てたゆーんにはたまげた | |
広文君が家(いえ)を建てたというのには驚いた | |||
どんごろす | ドンゴロス 麻袋。語源はダンガリー(麻)らしい。 | 運動会ぢわドンゴロス履いち競争せんといけん | |
運動会ではドンゴロスを履いて競争しないと | |||
ぬくい | 温い | 今年の冬はぬくいてやな。うどんはぬくいほうがええろ。 | |
今年の冬は暖かいね。うどんは温かい方がいいだろ。 | |||
ねぶる | 舐る | 飴買(こ)うてねぶらせよけや | |
飴を買って舐めさせておきなよ | |||
はしかい | 芒い | 藁んなか飛び込んで遊びよったけん体はしかいわえ | |
藁の中で遊んでたから体が痛がゆいよ | |||
ひる | 放る | 臭いろが、屁(へぇ)放んなや | |
臭いだろ、おならをしないでくれ | |||
へびいちご | ヘビイチゴ: バラ科ヘビイチゴ属の多年草 | ヘビイチゴ喰いよったらヘビになんど | |
ヘビイチゴ食べたらヘビになるよ |
ちょっと思いついただけでも、こんなにあった。
喋る言葉で考える。つまり、方言で話す時は方言で考える。言語の基本ですね。他にどうも言い回しがない場合とか、ニュアンスが微妙に違うなんてことも多々ありますから。
次回の同窓会の参考にでも(^^;。