マップモードの切り替えが有効な箇所では、Modeオプションボタンでマップモードを切り替えて表示します。
[1→2]というコマンドボタンで、表示箇所のMode1のデータをMode2にコピーします。
[2→1]というコマンドボタンで、表示箇所のMode2のデータをMode1にコピーします。
表示箇所とは、Fi Map編集モードではFi Mapだけ、IG Map編集モードではIG Mapだけという意味です。
このコマンドボタンをCtrlキーを押しながらクリックすると、[1≫2]または[2≫1]という表示になり、
[1≫2]というコマンドボタンでは、すべてのMode1のデータをMode2にコピーします。
[2≫1]というコマンドボタンでは、すべてのMode2のデータをMode1にコピーします。
また、このコマンドボタンを右クリックするかShiftキーを押しながらクリックすると、[1⇔2]という表示になり、表示箇所のMode1のデータとMode2のデータを入れ替えます。
そして、このコマンドボタンをShiftキー+Ctrlキーを押しながらクリックすると、すべてのMode1のデータとMode2のデータを入れ替えます。
Modeオプションボタンの左にある Mode と書かれているラベルをクリックすると、表示箇所でMode1とMode2で異なる部分が緑色になり、
マップモードがMode1のときは、値が異なるMode2のデータを、
マップモードがMode2のときは、値が異なるMode1のデータを、
それぞれ表示します。Mode1、Mode2が同じデータの場合は、Modeオプションボタンが青色に変化します。
また、このラベルを右クリックすると、Mode1とMode2の全データを比較して、どの箇所に違いがあるのかをメッセージボックスで表示します。
マップモード変更ができ、なおかつ多様なセッティング変更ができるからといって、セッティングに利用する目的において、Mode1とMode2であまりに違う設定をするのは得策とは言えません。違いを確認したい最小限の範囲でMode1とMode2に違いを持たせ、実走で切り替えて確認すべきです。IGもFIもGR、AS、TCSも異なるようなMode切り替えでは、何が影響しているかさえ分からないばかりかライダーを危険にさらしますので、そういった使い方は避けるべきです。
耐久レースなどで、ライダーによってMode切り替えを使う場合は、かなり異なった設定になるかもしれません。その際は、切り替えスイッチにわかりやすい目印を付けたり、Mode切り替え用信号線をモニターして、なんらかのインジケータによってライダーにModeを伝えるなど、切り替えミスを防ぐ手段が必要になってくると思います。
うす緑色のスピンボタンでレブリミットを変更します。
ECUが進角値を無視するので、対応できません。cfgにIGAdvance=1の設定することで、見かけ上+5°まで進角値の入力ができますが、その値をECUに書き込んだところで無意味です。
今後、進角が許容されるECUの登場に期待するしかありません。
設定項目ではないため、ECU-Tool海賊版での対応はありません。
フューエルパルスを、HRCロガーでロギングするを参照
2速基準での計算方法に変更。
ECUの書き換えデータが大幅に増加したため、ECUのデータ読み書きに時間が掛かるようになりました。それに対応してデータの省略書き込みができるようになっています('06CBR600RR 及び '07CBR1000RR 以降の機種)。
省略書き込みとは、ECUに書き込んだデータをプログラム内部に記憶しておいて、マップの変更された部分だけをECUに書き込み、ベリファイを行うため、マップ書き換えの時間を短縮できる方法です。しかし、書き換えたECUの個体判別は行っていない(機種判別は行いますが)ので、ECU-Tool 海賊版を複数立ち上げ、複数のマシンのマップを書き換える際などは注意が必要です。
また、プログラム終了時には記憶を破棄します。つまり
○プログラムを起動して、当該マシンのECUからマップを読み込む
○ファイルを読み込んで、当該マシンのECUにマップを書き込む
○[編集]メニューの「このマップをECUから読んだことにする」をクリックする
のいずれかの作業を行った段階で、省略書き込みが可能となります。
インストールフォルダの、ECU-Tool.cfgというテキストファイルに(存在しない場合は作成し)、
WriteOmission=1
と書いて保存し、ECU-Tool海賊版を起動すると省略書き込みが有効になります。
[設定]メニューから省略書き込みを行うかどうか選択できます。
上記理由と同じで、ECUに書き込んだデータのベリファイを省略できるようになっています('08 CBR1000RR)。
'08 CBR1000RR用HRC純正ツールはベリファイ無しの動作をします。
インストールフォルダの、ECU-Tool.cfgというテキストファイルに(存在しない場合は作成し)、
NoVerify=1
と書いて保存し、ECU-Tool海賊版を起動するとベリファイ省略が有効になります。
[設定]メニューからベリファイを省略するかどうか選択できます。
AS、TCSにおいて、そのセッティング内容がNone,Little,More,Mostというような抽象的な表現なので、いったいどんな設定を変更しているのか分かりません。以下の方法を行うことで、セッティング内容の詳細を表示できるモードになります。
インストールフォルダの、ECU-Tool.cfgというテキストファイルに(存在しない場合は作成し)、
ShowDetail=1
と書いて保存し、ECU-Tool海賊版を起動すると詳細表示が有効になります。
AS、TCSにおいて、詳細表示された設定値を変更できるモードです。
詳細はエキスパートモードに関してを読んでください。