を設定します。
1サイクル=クランク2回転(720°)です。
点火カットを使用するとギアの入りは良くなりますが、変速ショックが大きくなります。
燃料カットを使用すると燃費の面ではプラスに働きますが、変速後のリーン状態を引きずります。
トリガ加重を下げるとペダルの操作感は軽くなりますが、ギアを送り込む前にシフタが作動してしまうことがあるので、節度感は逆に悪化することがあります。同様にコーナー立ち上がりで振られたときなど、ライダーが意図せずペダルに触れた時などに誤作動する可能性があります。
従来のシフタユニットやスイッチ式(オープンコレクタ出力)のシフタを使う場合は、配線を加工し、Trigger SelectをSwitchにする必要があります。その場合、シフタユニットのカット動作はトリガ(立ち下がり)としてのみ使用され、カット時間等はECUのカットサイクル設定が優先されます。
'08 CBR1000RRのマニュアル、最終ページ 2-68 の「Lハンドルレバースイッチの機能」において、
クイックシフタ機能: スイッチ(ホーンスイッチ)を押している間、点火およびインジェクションの両方 がカットされる。と表記されていますが、これは間違いで、スイッチはあくまでトリガとしてしか動作しないため、カット時間はECUのカットサイクル設定に依存します。
HRC純正のシフタセンサ(38200-NLR-A30)を使用する場合、無加重の出力電圧は約2.5Vで、センサを圧縮することで電圧値は増加します。
センサ方向:押しで使用する場合(1Up-5Down)、チェンジペダルを踏み込んでいって設定した加重電圧を超えるとトリガされます。その後Reset Load(リセット加重)の電圧値を下回らない限り、次のトリガは認識されません。
逆にセンサ方向:引きで使用する場合(1Down-5Up)、チェンジペダルをかき上げていって設定した加重電圧を下回るとトリガされます。その後Reset Load(リセット加重)の電圧値を上回らない限り、次のトリガは認識されません。
設定できる電圧値は8ビットA-D変換のため、5/256V 刻みになります。
ECU-Tool海賊版では、センサ方向の押し、引きをクリックすると、加重電圧値を2.5Vを対称軸として反転する仕様になっています。
ECUと通信して、シフタセンサの出力電圧をモニタします。
それぞれの加重電圧値を点線で表示します。
ここでは使用方法の説明ということで、[dummy]にチェックを入れて[Start]ボタンを押してみてください。描画領域に擬似的に電圧値が描画されます。実際のECUとの通信時も同様に2分間ほど出力値をバッファリングします。
そのまま、[表示ライン]のLL〜HHのいずれかをマークしてみてください。出力電圧値が加重設定電圧値を越えたところでサウンドが再生されます。
次に[Stop]ボタンでモニタを停止してください。描画領域下端のスクロールバーでバッファリングされた電圧値を参照できます。[表示ライン]のいずれかがマークされた状態で描画領域をクリックすると、クリックした位置の電圧値が、マークされたラインの電圧として設定できます。
無加重状態で電圧値が変動して、その平均値+0.1V(センサ方向:押し時)をリセット加重にするには、
平均部分をクリアするには、描画領域を右クリックします
6速がちょっとショート気味で、スリップ使ったときなどライダーが間違えて頻繁に7速にシフトしようとしてしまい、そこでロスが生じる場合があったりしますが、そのときは右図のようにギアポジとカットサイクルを設定すると、7速にシフトされない(6速からシフトアップしようとしてもカットサイクルが発生しない)ので、ロスを防ぐことができます。