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BLUE GALE
それは、灼けたアスファルトのトラック上を吹き抜ける蒼き疾風。
という言葉が好きだ。
心地よさとか、気持ちよさとか、そういったプラスイメージと、かならずシンクロするのが”風”である。薫風、涼風、清風といったたぐいの風だ。
風はひとの心を和ませ、穏やかにし、優しくさせる。
コンチネンタルサーカスを巡るとき、ふと気が付くと風の中にいる。熱帯マレーシアのピット裏にときおり吹きぬける風。日本GPでは桜の花が風に舞う。菜の花のイエローベルトをわたる風はフランス。スペインの赤い大地でも、カミオンの開け放った窓から入る風は優しい。オランダの牧草地に吹く風、オーストリアの山間を吹き抜ける風。すべてが土地土地の”匂い”を連れている。目には見えなくとも大きな存在感でぼくらを包んでしまう。
ぼくらが吹かせられる風はどんなだろう。だれかに感じてもらえる風を吹かすことができるだろうか。
蒼い風、それも疾風。目の前を一瞬にして通り過ぎる蒼き疾風となろう。
そして、チェッカーフラッグの振られた一瞬の風、その風を感じるためにぼくらはレースをしている。
その風を一人でも多くのひとに……。