PearPC ネットワーク接続

Kalyway 10.5.1やiATKOS v1.0iなど(efi化を含め)簡単にインストールできるOSx86が登場したため、SSE2,SSE3に対応したCPUの場合、素直にOSx86でネイティブにOSXを動かしたほうが快適だ。
無保証:Unguaranteed


PearPC - PowerPC Architecture Emulator にインストールしたMac OS XからTAP-Win32の仮想NICを使用し、プロキシソフトBlackJumboDogを経由してネットワークに接続する。
192.168.0.1をルーターに使用しているなど、IPアドレスの都合でWindowsの[インターネット接続の共有]が、使用できないときなどに利用。
ホストPCのOSはWindows 2000またはWindows XP(SP2含む)とする
なお、今回使用した各ソフトウェアのバージョン等は以下の通り

Windows
ホストOS
Windows XP Professional SP2
PearPC
pearpc_pentium4_trunk_nightly 2005/01/10版
BlackJumboDog
Ver 3.7.4
OpenVPN
Ver 2.0 beta rc8
Mac (PearPC)
Mac OS X
バージョン 10.3.7
Safari
1.2.4(v125.12)
Internet Explorer:mac
5.2.3(5815.1)
Mozilla Firefox
バージョン 1.0 rv:1.7.5
Remote Desktop Connection for Mac
Version 1.0.3 (040913)
PearPCのインストール、Mac OS Xのインストールに関しては、  などを参考に。

 インターネット接続の共有が使用できる場合は、ネットワークの設定例を参考に。

 また、ファイアウォールソフトがインストールされている場合、下記で指定するポートに対して規制の除外や、通信を許可するというような設定が必要。


TAP Install

デバイス&ソフトのインストール

インストールのみ。設定は後述。

TAP-Win32

BlackJumboDogのインストール


基本設定など

各自の環境に合わせて、IPアドレスなど適宜読み替える
ホストPC、実在NIC
外部接続に用いるホストPCのNIC情報など

デフォルトゲートウェイ
192.168.0.1 :外部(インターネット)に接続しているルーターアドレス(以下●と表示)
IPアドレス
192.168.0.10 :任意(DHCPサーバから自動割当の場合は[自動的に取得]でOK)

自動割当の場合の確認は ipconfig /all などで(参考:ipconfig〜Windowsのネットワーク設定を確認する)
DNSサーバーアドレス
プライマリ、セカンダリ共にISPのDNSサーバーアドレスや、ISC BINDを使用されている方はそのサーバーアドレス、上記IPアドレス同様[自動的に取得]など、環境に合わせて適宜。(以下★と表示)

ホストPC TAP-Win32 仮想NIC
TAP Install

特に必要がなければインターネットプロトコル(TCP/IP)以外のチェックを外す。

デフォルトゲートウェイ
192.168.0.1 :上記●と同じ
IPアドレス
192.168.1.1 :任意(▲)
DNSサーバーアドレス
上記★と同じ


PearPC Mac OS X NIC
設定例
ルータ(デフォルトゲートウェイ)
192.168.1.1 :上記▲、TAP-Win32のIPアドレス
IPアドレス
192.168.1.2 :ルータと同一サブネットで任意(■)
DNSサーバーアドレス
192.168.1.1 :上記▲、TAP-Win32のIPアドレス


PearPC Mac OS X Proxy
設定例

必要なプロキシを設定する

TAP-Win32 のIPアドレスと任意のポートを指定
ここではWebプロキシのみ使用し、192.168.1.1:8888 とした(◆)。

ホストPCで使用されているポートと重複しないように。
ホストPCで使用されているポートの確認は netstat -an などを使用して行う。参考:netstatでリッスンしているプロセスを特定する。



BlackJumboDogの設定

メニュー[設定]の[プロキシーサーバ]以外は適宜設定する。
ネットワークで使用する前提なので[ダイヤルアップ]は無効でOK。

メニュー[設定]-[プロキシーサーバ]

[プロキシーサーバを使用する]にチェック

[利用者]タブ
名前(表示用)に適宜名称を付け、アドレスに■:Mac OS X NICのIPアドレス
参考画像1
[ブラウザ]タブ
[ブラウザ(HTTP)用のプロキシーを使用する]にチェック
[クライアントから見たポート]
8888 上記◆:Mac OS X Proxyで設定したもの
[待ち受けるネットワーク]
192.168.1.1 :上記▲、TAP-Win32のIPアドレス
参考画像2

他に必要なプロキシがあれば同様に、それぞれ設定する


ブラウザを使用する

動作画面

safariで接続

特に設定無しで、OSのプロキシ設定が反映されて使用できる。


Internet Explorerで接続

特に設定無しで、OSのプロキシ設定が反映されて使用できる。



設定画面

Mozilla Firefoxで接続

Firefox1.0(rv.1.7.5)ではブラウザ独自でDNSの解決を試みるようで、Firefox-[環境設定]の[全般]-[接続設定]で、プロキシサーバのアドレス:ポートを指定しなければならないようだ。




[トンネル]を利用した設定

メニュー[設定]の[プロキシーサーバ]の[トンネル]タブを利用し、ホストPC以外で稼働しているWindowsのリモートデスクトップ(以下RDT)へ接続する例。

ホストPCへのRDT接続はどうなるか不明。(妙なループになるので、人柱にはなってません(^^;)

接続先PC
IPアドレス
192.168.0.100
接続ポート
3389(標準設定のまま)
RDTの接続ポート変更に関しては、「Windows XPスマートチューニング 第3回 リモートデスクトップ接続のポート番号を変更する」を参考に。
OS
RDT環境があるWindows NT4 Terminal Server Edition、Windows 2000 Server、Windows XP Professional、または Windows Server 2003 でRDT接続を有効に。
Remote Desktop Connection Client for Mac のインストール
Mactopia Japan : Remote Desktop Connection で Mac と Windows を直結!からRemote Desktop Connection Client for Mac(名称長っ!!、以下RDC)をダウンロードしてインストール

BJD[トンネル]設定
名前(表示用)
任意
クライアントから見たポート
任意:下図の場合6778。
このポートもホストPCで使用されているポートと重複しないように。
待ち受けるネットワーク
192.168.1.1 :上記▲、TAP-Win32のIPアドレス
サーバ
192.168.0.100 接続先PCのIPアドレス
サーバの名前でも可(ルーター越しのWAN側にDDNSに登録されたPCがある場合など)。
ポート
3389 接続先PCのRDT用ポート
BJD トンネル設定

RDC設定&接続
RDC設定 コンピュータに上記BJD[トンネル]設定の
192.168.1.1:6778 →待ち受けるネットワーク:クライアントから見たポート
を書いて[接続]


もう、ここまでくると、何がなんだか
Win on Mac on PearPC on Win

冒頭にも書いたが、使用する際はファイアウォールソフトのポートを開けることを忘れずに。
Virus Buster設定


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